事件の舞台となったのは、足立区綾瀬の閑静な住宅街にある少年グループの自宅だった。被害者の少女は埼玉県三郷市のアルバイト先からの帰宅途中に突然拉致され、二階の部屋へと監禁された。グループは少女に対して連日過酷な暴力と虐待を加え、食事も水もろくに与えずに極限状態へ追い詰めていった。住宅の階下には加害者少年の両親が暮らしていたにもかかわらず、家庭内暴力への恐怖から息子の非行を黙認し、少女を救出することはなかった。
捜査機関の初動対応も大きな批判を浴びた。少女の失踪直後、不審な情報をつかんだ関係者からの通報を受け、警視庁綾瀬警察署の警察官が現場の住宅を訪れていた事実が後に判明している。しかし、警察官は二階の監禁部屋を十分に捜索することなく立ち去った。もしこの時、徹底した捜索が行われていれば最悪の結末を回避できたのではないかという疑念は、警察組織の怠慢として今も厳しく指弾されている。