テクノロジーが外食産業の景色を一変させるなか、さわやかの試みは極めてユニークだ。EPARKを活用した順番待ちのデジタル化で客のストレスを最小限に抑えつつも、客席で提供されるサービスは徹底してアナログで温かい。
テーブル担当者が一人ひとりの客と目を合わせ、ハンバーグを丁寧に切り分け、「焼き加減はいかがですか」と声をかける。創業者の富田泰伸氏が掲げた「自然の恵みへの感謝と人間愛」という理念は、現代のオペレーションにも息づいている。効率化のためにデジタルを導入しながらも、人と人とのふれあいという最も人間味のある部分を決して自動化しない。
ただ腹を満たすだけのファストフードとは一線を画す、エンターテインメント性と温もりの共存。このバランス感覚こそが、数あるハンバーグレストランの中でさわやかが孤高の存在感を放ち続ける決定的な理由だろう。