2026年秋の番組終了発表時、ネット上では「視聴率急落による打ち切りではないか」「MC陣の不仲が原因か」といった憶測が飛び交いました。しかし、日本テレビの編成方針や広告業界の取材データを検証すると、そうした俗説とはまったく異なる構造的な要因が浮かび上がります。
最大の要因は、1974年の『おしゃれ』放送開始以来、半世紀近く日曜夜の同枠を支え続けてきた株式会社資生堂のブランドマーケティング戦略の刷新です。化粧品業界を取り巻く環境は2026年代に入り激変し、地上波テレビの一社提供によるマスアプローチから、デジタル広告やSNS、コアターゲット層(Z世代・ミレニアル世代)への直接訴求へと予算配分が大きくシフトしました。
当時、番組の世帯平均視聴率は9%〜11%前後を安定して維持しており、同時間帯の民放番組としては堅調な数字を記録していました。しかし、広告業界が重視する「新・コア視聴層(13〜49歳)」の個人視聴率獲得や、企業イメージを現代的なメッセージ性へと刷新するため、日本テレビとスポンサー双方が合意の上で「16年半の節目での前向きな幕引き」を決断したのが実態です。
加えて、2026年以降のコロナ禍によって番組の大きな武器であった「ゲストとの街歩きロケ」や「海外ロケ」が厳しく制限されたことも、スタジオトーク主体のマンネリ化を避け、新企画へバトンタッチする契機となりました。一部で囁かれたMC間の不協和音などは一切なく、現場関係者からも「最後まで極めて良好なチームワークが保たれていた」と証言されています。