インターネット上や育児フォーラムでは、「早く産みたいなら臨月に入ったら階段昇降やスクワットを徹底的にやるべき」というアドバイスが散見されます。しかし、ここには重大な落とし穴が存在します。
前述の通り、妊娠36週はまだ早産期です。この時期に過度な負荷をかけて子宮収縮を促すと、低出生体重や呼吸機能の未熟さを抱えたまま早産に至るリスクを不用意に高めてしまいます。運動によって陣痛を促して良いのは、主治医から「もういつ生まれても大丈夫」と許可が出た妊娠37週0日以降です。
また、破水に関する盲点として「破水しても陣痛がなければ少し様子を見てから連絡する」「お風呂で身体を洗ってから病院へ行く」という誤った判断が命取りになります。破水後は子宮内と外気が直結するため、数時間で胎内感染が広がる危険性があります。破水が疑われた瞬間にシャワーは中止し、清潔なパッドを当てて即座に産院へ電話を入れ、車輪付きの移動手段(自家用車または陣痛タクシー)で移動するのが鉄則です。