天気予報で目にする「1mmの雨」という表現には、実は気象観測上の知られざるルールが存在する。気象庁の降水量測定において、観測機器は0.5mm単位や1mm単位で計測を行うが、予報や実績値の表示では「1mm未満」は切り捨てられるか、あるいは「0mm(または微量)」と扱われることが多い。つまり、「1mmの雨」と発表されている場合、実際には1.0mmから1.9mm近くまでの雨が降っている可能性が十分にあるのだ。
1.0mmと1.9mmでは、降雨量としてはほぼ倍の違いがある。前者は「ポツポツと顔に当たる程度」で済むかもしれないが、後者になると「本格的に地面が濡れ、水たまりができ始めるレベル」に達する。数値の上では同じ「1mm」であっても、現場で受ける印象が大きく異なる理由は、この四捨五入や切り捨て処理のメカニズムに隠されている。