「朝からスイカを食べると太る」という噂が広まった背景には、スイカのしっかりとした甘みと、血糖値の上がりやすさを示すGI値(グリセミック・インデックス)が約72と高めであることが関係しています。GI値だけを見ると高GI食品に分類されるため、血糖値が跳ね上がって脂肪を溜め込みやすいと誤解されがちなのです。
しかし、実際の食事において重要なのは、炭水化物の量も加味したGL値(グリセミック・ロード)です。スイカの成分の約90%以上は水分であり、可食部100gあたりの糖質はわずか約9.2g、エネルギーは約37〜40kcalしかありません。そのため、スイカのGL値は「5」前後と極めて低く、通常の1食分を食べる程度で急激に体脂肪が増加するリスクは極めて低いと言えます。
「体に悪い」と囁かれるもう一つの理由は、朝一番の空腹時に冷えたスイカを大量に流し込むことで生じる消化器系への負担です。これらはスイカそのものの毒性ではなく、摂取量や温度管理、食べ合わせの問題に起因しています。