単なる運任せに見えるスマートボールだが、実は熟練の常連客しか知らない物理的なロジックが存在する。運だけで勝ち続けることは不可能だ。まず観察すべきは、盤面上部に打ち出された玉が最初に接触する「第1ルートの釘の間隔」である。長年の稼働により、わずかに傾斜や釘の開きに個体差が生じている。
レバーを引く強さの調整も勝敗を分ける。一発ごとに力加減を変えるのではなく、盤面上の特定ルートに乗る「黄金のストローク位置」を指先の感覚で記憶することが肝要だ。打ち出された玉が中央のチューリップ(開閉式の入賞口)へ吸い込まれるような台を見極められるかが分かれ目となる。闇雲に連射する初心者を余所に、勝者は静かにレバーの引き幅をミリ単位でコントロールしている。