育休中の生活費を支える命綱ともいえる「育児休業給付金支給決定通知書」ですが、手元に届くタイミングは結論から言えば「育児休業が始まってからおよそ3〜4ヶ月後」、女性が出産した時点を起点にすると「産後4〜5ヶ月後」が一般的な目安となります。このあまりに長いブランクこそが、多くの新米パパ・ママを不安に陥れる最大の原因です。
なぜここまで時間がかかるのか。その理由は、雇用保険法における厳格な申請スケジュールにあります。給付金の申請プロセスは、以下のようなステップで進められます。
まず、女性の場合は出産翌日から56日間の「産前産後休業(産休)」が法律で定められており、この期間は健康保険から「出産手当金」が支給されます。雇用保険から出る育児休業給付金の対象期間がスタートするのは、産後57日目(約2ヶ月後)以降です。一方で男性の場合は、配偶者の出産当日から育休を取得できます。
そして実務上最大の壁となるのが、「初回の支給単位期間(原則2ヶ月間)が経過した後でなければ、ハローワークへ申請書類を提出できない」という鉄則です。育児休業を開始しても即座に申請できるわけではなく、最初の2ヶ月間を実際に休業したという事実が確定して初めて、会社側が賃金台帳やタイムカードを揃えて管轄のハローワークへ書類を提出します。
ハローワーク側の審査・電算処理に要する期間はおよそ1〜2週間程度。審査が完了すると「育児休業給付金支給決定通知書」が発行されますが、これが直接自宅へ届くのか、会社を経由して郵送されるのかによって、手元に届く時期がさらに1〜2週間前後することになります。