「缶の方がペットボトルより炭酸が強くて美味しく感じる」——この感覚は、決して気のせいではない。科学的な視点から見ても、容器ごとの特性が風味に与える影響は明白だ。
最大の理由は、気体透過性と光の遮断性にある。プラスチック製のペットボトルは微小な分子の隙間が存在するため、微量ながら二酸化炭素が抜け、外気の酸素が侵入する。一方、金属製のアルミニウム缶は気体や光を100%遮断する完璧なバリア機能を持つ。これにより、充填時の強い炭酸濃度とフレッシュなフレーバーが長期間にわたって損なわれないのだ。
また、缶の内側には特殊な樹脂コーティングが施されており、液体が金属に直接触れないよう保護されている。金属臭を感じるという人は、飲み口に直接唇が触れることによる視覚・触覚的な心理効果が大きい。グラスに注げば、そのクリアな味わいと弾ける炭酸飲料特有の喉越しを純粋に堪能できる。