ジブリパークを初めて訪れる旅行者が最も陥りやすい誤解が、「『千と千尋の神隠し』専用の独立した大型エリアが存在する」と思い込んでしまうことです。ジブリパークは「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5つのエリアで構成されていますが、『千と千尋の神隠し』をテーマにした展示の大部分は「ジブリの大倉庫」の中に凝縮されています。
ジブリの大倉庫は、旧温水プール棟を改装した巨大な屋内施設であり、天候に左右されずに鑑賞できるメインパビリオンです。この建物の中に、作中の名シーンを立体化した空間や、精巧に作り込まれた小道具、劇中キャラクターたちが息づく展示がひしめき合っています。
さらに、大倉庫の外にも見逃せない関連スポットが点在しています。例えば、大芝生広場周辺から林へと続く散策路の途中には、映画の冒頭で千尋一家が迷い込んだ「不思議の町の入口」を想起させる門や石人(石像)がひっそりと佇んでおり、パーク全体が作品世界とゆるやかにつながる構造になっています。