カナヲが操る「花の呼吸」は、水の呼吸から派生した華麗かつ変幻自在の剣術です。極限まで鍛え上げられた彼女の全型を整理します。
【花の呼吸の技一覧】
・弐ノ型:御影梅(みかげうめ)―― 自身を中心に幾重もの軌跡を描いて敵の攻撃を弾く防御技。
・肆ノ型:紅花衣(べにはなごろも)―― 衣をひるがえすように美しい軌跡を描く円弧の斬撃。
・伍ノ型:徒の華(あだのあだばな)―― 連続して繰り出される細やかな突きと斬撃の乱舞。
・陸ノ型:渦桃(うずもも)―― 空中で身を捻りながら周囲を斬り裂く回転技。
・終ノ型:彼岸朱眼(ひがんしゅがん)―― 全集中の呼吸によって眼球へ血流を極限まで集中させ、動体視力を爆発的に引き上げる奥義。
カナヲが片目を失明した直接の理由は、この「終ノ型・彼岸朱眼」の過剰使用にあります。眼圧を限界まで高めて周囲の動きをスローモーションのように捉える代償として、毛細血管が破裂し、失明のリスクを伴う諸刃の剣です。
童磨戦の決着時、首を落とす隙を作るために彼岸朱眼を使用したことでカナヲの右目はほぼ完全に光を失いました。さらに、その後の鬼舞辻無惨戦において、鬼化して暴走した炭治郎を人間に戻すため、残された左目の視力をも賭して再び彼岸朱眼を発動。しのぶから託されていた「人間に戻す薬」を炭治郎へ打ち込み、世界を救う決定打を放ったのです。幸いにも左目の視力はわずかに光を捉える程度に残りましたが、カナヲの失明は仲間と未来を守るための高潔な自己犠牲の証でした。