神田祭を語る上で欠かせない神田祭の見どころが、「神幸祭(しんこうさい)」と「神輿宮入(みこしみやいり)」の2大行事です。
本祭りの初日を飾る神幸祭では、一の宮・大己貴命(だいこく様)、二の宮・少彦名命(えびす様)、三の宮・平将門命(まさかど様)の鳳輦(ほうれん)や神輿が、平安朝の装束をまとった神職や氏子に付き添われ、朝早くから夕方まで約30キロに及ぶ神幸祭のルートを進みます。神田明神を出発し、日本橋三越前、両国、日本橋、大手町、秋葉原を経て神社へと還御する壮大な巡行は、息をのむ美しさです。
そして翌日に繰り広げられるのが、祭り最大のクライマックスである神輿宮入です。神田、日本橋、大手町、秋葉原など108の町会から大小200基を超える神輿が繰り出し、揃いの半纏を着た担ぎ手たちが威勢の良い掛け声とともに神田明神境内へと次々に押し寄せます。境内に響き渡る木遣り(きやり)の唄声と熱気が最高潮に達する瞬間は、見る者すべての心を揺さぶります。