国立高専と比較される際によく話題にのぼるのがコスト面です。サレジオ工業高等専門学校の学費は、初年度納入金でおよそ120万円前後、2年次以降は年間約90万〜100万円程度となり、公立高校や国立高専に比べると費用は高めに設定されています。しかし、国の「高等学校等就学支援金」制度(1〜3年次対象)や独自の奨学金制度を活用することで実質負担を軽減することが可能です。
また、高校3年間+私立理工系大学4年間の計7年間に通う学費総額と比較した場合、高専5年間+国立大学編入2年間の計7年間のトータルコストは大幅に抑えられます。最高峰の実験・実習設備を少人数で使い倒せる学習環境を考えれば、投資対効果は極めて高いと言えます。
この質の高い教育の礎となっているのが、カトリックのサレジオ修道会による人間教育の伝統です。同校のルーツは1935年に杉並区で創立された育英工学院にあり、育英工業高等専門学校としての沿革を経て、2005年の町田移転とともに現在の校名へと改称されました。「アシステンツァ(温かい見守りと寄り添い)」の精神に基づき、技術の習得だけでなく豊かな人間性と倫理観を育む教育方針が脈々と受け継がれています。