作品を彩る重要なピースが、強烈なアフロヘアで観客の視線を奪った佐藤役・玉木宏の存在だ。当時、妻夫木聡も玉木宏もブレイク前夜。オーディションを勝ち抜いた若者たちは、同じ合宿所で寝食を共にし、同じ釜の飯を食いながら互いを高め合った。
仲間でありながら、誰よりも負けたくないライバル。カメラが回っていない時間も、プールサイドで互いのフォームをチェックし、時に激しい意見をぶつけ合いながら絆を深めていったという。後年、トップランナーとしてエンタメ界を牽引することになる二人が、若き日に水着一丁で焦燥感を共有していたという事実は、映画ファンにとって今なお特別な胸熱エピソードとして語り継がれている。