昭和政治史を振り返る上で、田中角栄という巨星の存在感を無視することはできない。彼が残した足跡は、膨大なノンフィクション書籍や回想録として今なお読み継がれている。元秘書や作家、ジャーナリストたちが書き残した著作には、教科書には載らない泥臭い政界の人間模様が凝縮されている。
権力の階段を駆け上がる男と、その陰でひっそりと生き、時には政界を揺るがす火種となった女性たち。ノンフィクションのレンズを通すことで見えてくるのは、制度や理念だけでは割り切れない、人間・田中角栄の業と昭和という時代の熱量そのものである。