足首のトラブルで最も多い「内捻挫(足首が内側に傾く内反捻挫)」と、まれに起こるが重症化しやすい「外捻挫(外反捻挫)」。これらを未然に防ぐには、関節の構造に応じた確実な固定法が不可欠だ。プロが実践する基本のシークエンスは、単にテープを巻きつける作業ではない。骨格と靭帯の走行を計算し尽くした幾何学的なアプローチである。
巻き方の第一歩は、アンカーと呼ばれる土台づくりから始まる。すねの下部と足甲部分にテープを固定し、テンションの起点を作る。続いて、内捻挫を防ぐための要となる「スターラップ」を施す。内くるぶしの上からかかとを通し、外くるぶしへ向かってテープを力強く引き上げる。この一筋のテープが、足首の外返しへのブレを抑え込む強力な防波堤となる。外捻挫の防止を図る場合は、逆に外側から内側へとテンションをかける。最後に、かかとを立体的にロックする「ヒールロック」と「フィギュアエイト」を重ねることで、関節全体の横ブレと前後方向の不安定感を瞬時に解消できる。