言葉のチョイスひとつで、ビジネスシーンにおける責任問題に発展することすらある。文化庁が定期的に実施している「国語に関する世論調査」でも、誤用やニュアンスのズレに関する指摘は絶えない。
例えば、遅刻や提出物の遅れを報告する際、「連絡が届きませんでした」と自動詞的に表現すると、まるでシステムや天候のせいであるかのような無責任な印象を与えかねない。一方で「連絡を届けられませんでした」と他動詞を使えば、自身の行動に責任があったことを自覚している姿勢が伝わる。
意図せず他人に不快感を与えたり、自分の責任を回避しているように受け取られたりするリスクを防ぐためにも、対ペアのニュアンス差を正しく捉えておくことが誤用防止の特効薬となる。