カルチャーの源流である電子出版産業においても、地殻変動は顕著だ。株式会社KADOKAWAや株式会社リブレといったシーンを牽引する大手パブリッシャーは、デジタルプラットフォームの普及に伴い、読者の細分化された嗜好へダイレクトに応える作品を次々と世に送り出している。
スマートフォンでの縦スクロールコミックや電子書籍の浸透は、旧来のジャンルコードを書き換えた。株式会社リブレが誇る長年のノウハウや、株式会社KADOKAWAが展開する多彩なレーベル群は、読者の「よりリアルで複雑な人間模様を読みたい」という潜在的欲求を的確に捉えている。記号的な属性に縛られない自由なプロットが編集現場で積極的に評価されるようになり、固定観念にとらわれない作品が次々とヒットチャートの上位を席巻している。