この劇的なトレンド転換において、業界トップメーカーであるフリュー株式会社が果たした役割は極めて大きい。長年「盛る」技術の頂点を極めてきた同社が、あえて補正感を抑えた新機軸の機種を相次いで投入したことは、アミューズメント業界全体に大きな衝撃を与えた。
その象徴と言えるのが、極限までナチュラルな仕上がりを追求した『97%(キューナナパーセント)』や、写りのニュアンスを自在にコントロールできる『ルートミー』といった話題機だ。『97%(キューナナパーセント)』は「抜け感」をコンセプトに掲げ、作り込まない素の美しさを引き出す画質で爆発的なヒットを記録。『ルートミー』もまた、撮影者自身の魅力を自然体に残せる操作性で若者の心を掴んだ。加工度合いをユーザー自身が細かく引き算できる設計が、今の時代感覚に見事に合致している。