カルロス・ゴーンの現在と逃亡劇の真相|レバノン生活と日産事件の全貌

カルロス・ゴーンの現在と逃亡劇の真相|レバノン生活と日産事件の全貌

カルロス・ゴーンの現在と逃亡劇の真相|レバノン生活と日産事件の全貌にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

2019年12月29日、保釈中だったゴーン氏が監視の目をかいくぐって日本を出国した手口は、世界中に計り知れない衝撃を与えました。世間では「コントラバスのケースに入って脱出した」という噂が独り歩きしましたが、実際に使用されたのは大型の音響機器用ハードケースでした。

逃亡劇の舞台裏では、元米軍特殊部隊「グリーンベレー」隊員のマイケル・テイラー受刑者(後に日本で有罪判決)らが周到なロジスティクスを組み立てていました。関西国際空港のプライベートジェット専用ゲートにおいて、大型の手荷物が当時のX線検査装置のサイズ上限を超えていたため検査を素通りできるという「保安検査の盲点」を突いた犯行でした。ケースの底面には、内部で窒息しないよう空気穴が精巧に開けられていたことが捜査当局の鑑識によって判明しています。

ゴーン氏が巨額の保釈保証金15億円を没取されてまで逃亡という極端な手段を選んだ最大の理由は、日本の刑事司法に対する絶望と、法廷で自らの無罪を勝ち取ることが不可能であるという計算でした。ゴーン氏は逃亡後の記者会見や特番インタビューにおいて、以下のように自らの胸中を吐露しています。

「私は正義から逃げたのではない。不公正と政治的迫害から逃れたのだ。日本の司法制度は、有罪率99.4%を誇る人質司法であり、妻との接触すら禁じられ、公平な裁判を受ける権利が完全に侵害されていた」

妻キャロル氏との接触を厳しく制限された保釈条件や、何年間にも及ぶと見込まれた長期裁判への恐怖が、背水の陣での密出国を決断させた直接の引き金となったのです。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。