夜の帳が下り、歓楽街の北新地や堂山町が喧噪に包まれると、ラーメンの需要はもう一つのピークを迎える。終電前後から深夜にかけて求められるのは、かつてのコテコテした重厚な豚骨ラーメンから、胃に優しい極上の「出汁系」へと大きくシフトしている。
特に注目を集めているのが、蜆(シジミ)や蛤(ハマグリ)を限界まで煮詰めた貝出汁スープや、昆布の水出しをベースにした冷やしラーメンだ。酒を飲んだ後の身体に染み渡る滋味深い味わいは、夜の街で働く人々や宴会帰りの客にとって究極の癒やしとなっている。さらに、深夜営業を行うクラフトビール併設型ラーメン店も登場し、単なる「締め」を超えた夜の交流拠点として機能し始めている。