物語の後半を牽引したのが、江の3番目の夫であり、後に江戸幕府の第2代将軍となる徳川秀忠(向井理)との波乱に満ちた夫婦関係です。政略結婚として始まった2人の関係が、互いの不器用さや痛みを理解し合う中で、誰よりも強固な絆へと変わっていくプロセスは本作屈指の名場面として語り継がれています。
向井理が演じる秀忠は、父・家康の偉大さに苦悩しながらも自らの信念を貫く知性派の武将として描かれ、感情豊かで真っ直ぐな上野樹里演じる江と絶妙なコントラストを生み出しました。当時ブレイク中だった向井理とのコンビネーションは、現代の視聴者にも共感を呼ぶ「対等な夫婦像」を提示しました。
また、2011年3月に発生した東日本大震災の直後も撮影は継続されました。キャスト・スタッフ一同が「いま自分たちにできることは、最後まで誠心誠意ドラマを届けること」と心を一つにし、上野樹里と向井理を中心とした現場の一体感はより一層強固なものとなりました。