山口百恵はなぜ今も「かっこいい」のか|伝説の引退劇と媚びない生き様

山口百恵はなぜ今も「かっこいい」のか|伝説の引退劇と媚びない生き様

山口百恵はなぜ今も「かっこいい」のか|伝説の引退劇と媚びない生き様の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

彼女を語る上で欠かせないのが、作詞家・阿木燿子と作曲家・宇崎竜童のコンビが生み出した一連のプロデュース作品です。それまでの優等生的な歌謡曲の枠組みを打ち破り、1978年にリリースされた『プレイバックPart2』は、音楽シーンに決定的な地殻変動をもたらしました。

イントロから鳴り響く乾いたロックサウンド、そして突如演奏が途切れた瞬間に放たれる「馬鹿にしないでよ」という強烈なフレーズ。当時19歳だった山口百恵は、テレビカメラを真正面から射抜くような眼差しでこの言葉を言い放ちました。そこには愛嬌も甘えも微塵も存在せず、一人の女性が理不尽な世界に対して牙を剥く凄みがありました。

その凄みを支えていたのが、同世代のアイドルとは一線を画す図太く安定した中低音の歌唱力です。感情に任せて叫ぶのではなく、息のスピードを精密にコントロールしながら、言葉の一つひとつに重心を置くフレージング。NHK紅白歌合戦において、歌詞中の固有名詞「ポルシェ」を「クルマ」に変えるよう求められた際にも、表現の整合性を崩さずに歌い切ったエピソードは、彼女のプロフェッショナルとしての矜持を象徴しています。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。