井上尚弥のキャリアは、常に「体格で勝る海外の強豪」を打ち破ってきた歴史です。特に2026年に行われたスティーブン・フルトン戦は、体格差を技術とスピードで凌駕した象徴的な一戦でした。
元WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者であったフルトンは、身長169cm・リーチ178cmを誇る長身ボクサー。井上とは身長差4cm、リーチ差7cmという明確なディスアドバンテージがありました。試合前の下馬評では「フルトンの長いジャブに苦戦するのではないか」という懸念もありました。
しかし蓋を開けてみれば、井上は鋭いステップインでフルトンの懐へ入り込み、ボディへのジャブを突き刺して長いリーチを完全に封殺。体格差がある相手ほど、的確なポジショニングとスピードの緩急が威力を発揮することを世界に証明しました。ノニト・ドネアやジェイソン・モロニー、マーロン・タパレス戦など、歴代の長身選手との対決でも同様に、体格差を問題にしない間合いの支配を見せつけています。