事態の始まりとなった一審の名古屋地方裁判所では、検察側が求刑した懲役13年に対し、懲役9年と罰金800万円の実刑判決が下された。弁護側は量刑不当を訴えて即座に控訴し、舞台は名古屋高等裁判所へと移った。
控訴審での最大の焦点は、渡辺真衣被告の「反省の度合い」と「被害弁済の進捗状況」であった。弁護側は、自著の出版印税や支援者からの寄付などを原資として弁済を行っている点を強調。情状酌量を求めた。しかし、高等裁判所の判断は厳格だった。被告がSNS上で「りりちゃん」として振る舞い、詐欺行為をコンテンツ化して利益を得ていた悪質性を重く見て、大幅な量刑の見直しは退けられた。