フジテレビ系列で放送されたテレビシリーズにおいて、物語は悲劇的な破綻を迎える。脚本の井上由美子と演出の西谷弘という黄金コンビが紡ぎ出した世界観は、甘い恋愛ごっこを徹底的に叩き潰す残酷さを秘めていた。笹本紗和を演じた上戸彩と、高校の生物教師・北野裕一郎を演じた斎藤工。二人が重ねた密会は、ついに双方の家庭を崩壊へと導くこととなる。
ドラマ最終話で突きつけられた現実。それは「二度と会わない、連絡も取らない」という不倫の示談書へのサインだった。北野は妻・乃里子のもとへ連れ戻され、紗和は離婚の末に住み慣れた街を追われるように去る。燃え上がった恋の代償として家財を失い、一人佇む紗和の姿。それは身勝手な欲望がもたらしたあまりにも重い現実であり、単なる恋愛ドラマの枠組みを超えたリアリティを視聴者に突きつけた瞬間であった。