鹿児島神宮を語る上で絶対に外せないのが、旧暦1月18日を過ぎた最初の日曜日に催される「初午祭(はつうまさい)」だ。全国各地に初午の行事や祭礼は存在するものの、ここで繰り広げられる熱気とスケール感はまさに異次元と言っていい。
主役をつとめるのは、艶やかな飾りに身を包んだ「鈴かけ馬」たちだ。馬の背にポンポンと呼ばれる飾りや鈴を付け、太鼓や三味線、チンドン屋のような賑やかなお囃子に合わせて、馬自身が足を弾ませてステップを踏む。その周囲を揃いの法被を着た数百人もの踊り子たちが囲み、熱気あふれるハンヤ節を唄い踊る姿は圧巻だ。2026年の開催でも全国から大勢の見物客が押し寄せ、境内は歓声とシャンシャンと鳴り響く鈴の音で満たされた。