校舎を一歩出れば、そこに広がるのは東寺(教王護国寺)の荘厳な境内と国宝・五重塔。この唯一無二の環境が、生徒たちの精神的な骨組みを作り上げている。
真言密教の開祖である弘法大師空海の「智恵と慈悲」の精神は、同校の教育理念の根幹をなす。「自己を大切にし、他者を尊重し、社会に貢献する」という姿勢は、朝の読経や毎月の行事、日々の挨拶といった日常の些細な立ち振る舞いの中に自然と溶け込んでいる。
多感な中高生時代に、1000年以上の歴史が息づく空間で学ぶ意味は小さくない。目先のテストの点数や偏向した価値観にとらわれず、人間としての根本的な倫理観や歴史的視野を獲得する。高度に複雑化した現代社会において、折れないメンタルとブレない倫理観を持つ人材が育つ背景には、この特別な環境と伝統の裏付けが存在する。