寝屋川市池田中町の府道沿いに位置していた「湯快のゆ 寝屋川店」(前身:ねや寿の湯)は、2026年9月30日をもってその歴史に幕を下ろしました。連日多くの家族連れやサウナファンで賑わっていただけに、閉店告知が出た際はSNSを中心に大きな衝撃が走りました。
地域住民の間では「経営破綻したのではないか」「設備の重大なトラブルか」といった憶測も飛び交いましたが、実際の閉館理由は複数の複合的要因によるものです。
最大の引き金となったのは、2026年初頭から全国を襲った新型コロナウイルス感染症の拡大です。緊急事態宣言による休業要請やサウナ・温浴施設への利用控えが直撃し、客足が大幅に減少しました。さらに、前身施設から引き継いだ建物の老朽化が進んでおり、大規模な修繕やボイラー・配管設備の更新に多額の設備投資が必要なタイミングと重なっていました。
加えて、親会社である湯快リゾートグループの経営戦略見直しも決定打となりました。同社は全国展開する宿泊型温泉ホテル事業へ経営資源を集中させる方針を固め、日帰り温浴事業のポートフォリオ再構築を急速に進めました。採算性と投資回収期間を総合的に判断した結果、惜しまれつつも賃貸借契約の満了に合わせて営業終了という決断が下されたのです。