座間9人事件において、ネット上では「親の責任」や「家庭環境の影響」について激しい議論が交わされてきました。母親の妹偏愛や両親の別居、父親の過度な放任が凶悪犯を生み出したのかという問いです。
精神鑑定の結果、白石死刑囚には重度の精神障害はなく、自己愛性や反社会性の傾向が指摘されました。彼が犯行に至った直接的な動機は、金銭欲や性的欲求、そして自らの承認欲求を満たすためであり、生い立ちだけを免罪符にすることはできません。
ただし、家庭内での承認不足と孤立が、彼を歌舞伎町の裏社会へと誘い、他者を都合の良い道具としてしか見られない人格を加速させた側面は否定できません。家族の崩壊は直接の殺害理由ではないものの、彼が社会的なブレーキを失う決定的な下地となったと言えます。