スターレーンを語る上で外せないのが、プロレス興行の会場としての圧倒的な威容だ。プロレスファンの間では「西の博多スターレーン、東の立川スターレーン」と並び称され、聖地・後楽園ホールとはまた異なる、濃密で独特な熱狂を生み出す箱として恐れられ、愛された。
天井が低く、リングと客席の距離が目と鼻の先。場外乱闘が起これば、パイプ椅子が飛び交い、観客は命からがら逃げ惑う。インディー団体から大手団体まで、数々の血と汗のドラマがこの場所で紡がれた。レスラーの息づかいやマットに沈む衝撃音、汗の飛沫までもがダイレクトに観客を直撃するあの過密な構造こそが、他では味わえない「生々しい熱気」を生み出していたのだ。