観光地が最も混雑するのは、日没前の30分から日没後30分の「黄金の時間帯」だ。例えば函館では山頂展望台の混雑がピークに達するが、あらかじめ登頂時間を1時間前倒しにするか、徒歩やシャトルバスのスマート予約を導入するだけで体感的な快適度は劇的に変わる。さらに地元の写真家たちが口を揃える穴場スポットも見逃せない。函館なら山頂デッキの最前列にこだわる必要はなく、少し離れた薬師神社坂の上の小道や立ち待ちの小道からも、湾を抱きかかえる独自のシルエットが鮮明に浮かび上がる。
プロのフォトグラファーが教える撮影テクニックも実にシンプルだ。最新のスマートフォンでも三脚なしで美しく撮る秘訣は、露出をやや下げること。自動露出のまま撮影すると夜空が明るくなりすぎて街灯の光が白飛びしてしまうため、画面上で最も明るい光に指をタップし、太陽マークのメーターを少し下へスライドさせる。これだけで黒が引き締まり、光の鮮烈な輪郭が立ち現れるのだ。空にまだわずかな青みが残るマジックアワーを狙うことが、息をのむような1枚を残す最大の鍵となる。