どれほど優れた栄養素を含んでいようと、過信による摂り過ぎは禁物だ。黒砂糖の主成分はあくまでショ糖であり、100グラムあたり約350キロカロリーのエネルギーを持つ。体に良いというイメージに甘えて無制限に口へ運べば、当然ながらカロリーオーバーを引き起こし、肥満や脂質異常症のリスクを高めてしまう。
さらに見落とせないのが、流通市場における表示のトラップだ。パッケージの表面に大きく「黒糖」と掲げられていても、実際には精製白糖や粗糖にカラメル色素や糖蜜をブレンドした「加工黒糖」が少なくない。消費者庁ならびに農林水産省の規格基準において、サトウキビの搾り汁だけを煮詰めた「純黒糖(黒砂糖)」と、人工的に作られた「加工黒糖」は厳格に区分されている。裏面の原材料表示をしっかり確認し、サトウキビのみで作られた本物を見極める目が欠かせない。