遺書とともに公開されたスマートフォンのデータは、決定的な証拠となった。そこには、上原多香子と阿部力が交わした生々しいメッセージのやり取りや、親密な関係を物語るツーショット写真が複数保存されていたのだ。
「2人の子ども作ろうね」「早く会いたい」といったメッセージの数々。TENNさんは自身のスマートフォンで、妻の端末に表示されたこれらの画面を写真として保存していた。自らの命を絶つ直前、夫は何を思い、どんな感情でその画面を見つめていたのか。証拠として残されたデジタルの痕跡は、言葉以上に残酷な現実を物語っていた。
当時、舞台共演を通じて急速に距離を縮めたとされる2人の関係。だが、その代償はあまりにも重すぎた。報道後、阿部力もまた激しい社会的批判を浴び、表舞台からの事実上のフェードアウトを余儀なくされる。火遊びでは済まされない結末が、関係者全員の歯車を狂わせていった。