プロの料理家たちは、この2つの紙をどのように使いこなしているのか。長年にわたり日本の家庭料理に寄り添ってきた料理研究家の栗原はるみ氏の現場でも、手際よいキッチン用品・衛生管理の要として紙の使い分けが徹底されている。
例えば、食材の味を染み込ませるための下処理では、高品質なキッチンペーパーで余分な水分を完璧に吸い取ることが鉄則だ。水分が残っていると調味料が薄まり、雑味や臭みの原因になる。一方で、調理中に何度も行う手洗いや作業台のアルコール消毒には、吸水スピードに優れたペーパータオルを惜しみなく使う。
布巾を使い回すことで起こる交差汚染(食材間の菌の移動)を防ぎつつ、食材用と手拭き用を明確に分ける。この明確な境界線こそが、衛生的で美味しい料理を生み出すプロの知恵といえる。