連載開始から30年近く、読者の間で最大のミステリーとされてきたのが「変装もしていない黒羽快斗と工藤新一が、なぜ見分けがつかないほど似ているのか」という疑問でした。作中でも中森警部や毛利蘭が誤認する場面が度々描かれ、単なる「作画上のスターシステム」なのか「何らかの設定があるのか」議論が白熱していました。
その決定的な答えが明かされたのが、メガヒットを記録した劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』です。劇中ラスト、新一の父である工藤優作と、快斗の父である黒羽盗一が、実は「実の双子の兄弟」であったという衝撃の事実が公表されました。
両親の離婚によって優作は父親に、盗一は母親に引き取られて別々の道を歩んだため、姓こそ違えど2人は正真正銘の兄弟でした。つまり、工藤新一と黒羽快斗は「実のいとこ同士」だったのです。顔立ち、声、鋭い閃きが酷似していたのは、血のつながりによる必然でした。
さらに、かつて「怪盗1412号」の走り書きを見た若き工藤優作が「KID.」と洒落で読んだことで「怪盗キッド」の名が誕生したという過去があります。優作は実の甥にあたる快斗のコードネームの名付け親でもあったという数奇な運命は、青山ワールド屈指の壮大な伏線回収として世界中のファンを震撼させました。