「宛先(あてさき)」の辞書的な定義は「郵便物やメールなどを送り届ける先」。つまり、物理的な手紙であれば届け先の住所を、電子メールであれば受信者のメールアドレスを指すのが本来の意味だ。一方で「宛名(あてな)」は、その届け先にいる「受け取る人・組織の名前」を指す。
ここで重要なのは、この二つが混同されやすいという点である。例えば、封筒の表面に書く内容を考えてみよう。
この区別を理解していないと、「宛先:山田太郎様」のように、宛先欄に人名を書くという日本語として不自然な表記をしてしまう。メールソフトの「宛先」欄に入れるのはアドレスであり、本文冒頭に書く「山田様」は宛名である。この基本構造を押さえるだけで、ビジネス文書の質は格段に上がる。