『いるの いないの』が発売から年月を経てもなお語り継がれているのは、単なるショッキングな脅かしにとどまらず、「人間が暗闇や未知に対して抱く根源的な恐怖」を完璧な形で視覚化したからです。
「見なければいないのと同じ」という日常の欺瞞を打ち破り、上を見上げた瞬間に突きつけられる「みちゃったね」という一言。この絵本を読み終えた後、自宅の天井の隅や家具の隙間を見上げるのが少しだけ怖くなる感覚こそ、京極夏彦氏と町田尚子氏が仕掛けた芸術的罠の証といえます。怪談文学と絵本表現が見事に融合した金字塔として、ぜひその静寂なる戦慄を自らの目で確かめてみてください。 (出典: いる の いない の(Yahoo!ニュース))
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