第34回大会が提示した最大の改革、それは梅田側の河川敷における「無料観覧エリアの完全撤廃」という異例の決断だった。長年、誰でも自由にレジャーシートを広げて楽しむことができた伝統のスタイルを捨て、全席事前予約制・有料化へと踏み切ったことは、当初大きな議論を呼んだ。常連のファンからは困惑の声も上がったが、この思い切った舵切りこそが、破綻寸前だった過密混雑を劇的に解消する鍵となった。
結果として、有料エリアの拡大は観客の満足度を跳ね上げる劇的な効果を生んだ。かつてのすし詰め状態は姿を消し、ゆったりとしたスペースで安全に花火を仰ぎ見る贅沢な環境が実現したのだ。安全の確保と事業としての持続可能性。この二つを高い次元で両立させた2026年のモデルは、その後の全国のイベント運営に決定的なパラダイムシフトをもたらすことになる。