「回転寿司でフレンチなんて、どうせ珍しさ狙いの企画モノだろう」——そう高を括って訪れたフードロガーほど、一口目の打撃に打ちのめされる。小田原市にお店を構えるこの名店が提供するのは、決して「フレンチ風」の軽食ではない。本場パリの街角にあるビストロ顔負けの重厚で本格的な洋食だ。
看板メニューの一つである「牛テールの赤ワイン煮込み」は、フォークを当てるだけで崩れるほどじっくり火が通されており、濃厚なデミグラスのコクが口いっぱいに広がる。さらに「オマール海老のロースト」や「アワビのソテー」といったフレンチビストロの主役たちが、寿司皿と同じレーンに乗って運ばれてくる光景は圧巻の一言。寿司ネタの圧倒的な鮮度はもちろんのこと、一皿の料理としてのクオリティが桁外れなのだ。