Bリーグや実業団で活動するアスレティックトレーナーへの取材現場では、「突き指を軽視して受診が遅れた結果、関節拘縮(指が曲がらない・伸びない)を起こした選手のリハビリには数ヶ月を要する」という証言が多数聞かれます。
SNSや知恵袋等のコミュニティでも、「部活の大会が近いからとテーピングだけで強行出場し、半年経ってもボールを突くと激痛が走る」といった後悔の声が後を絶ちません。昭和の時代に定着した「突き指くらいで練習を休むな」という精神論的アプローチは、選手の選手生命を奪うリスクファクターに他なりません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
テーピングによるプレー継続を選択するにあたり、現場で明確に線を引くべき判断基準は以下の通りです。
- テーピングを施してプレーして良い条件:
- 自力で指の曲げ伸ばしがスムーズに行える。
- 安静時のズキズキする自発痛がなく、関節の横ブレ・変形がない。
- 医師またはトレーナーにより骨折・完全断裂が除外されている。
- 即座にプレーを中止し、固定・受診すべき状態(おすすめできない条件):
- 指先(DIP関節)が下垂して自力で水平まで戻せない。
- 関節部を押した瞬間に飛び上がるような鋭い限局性圧痛がある。
- 指を横に軽く押すと、健側(反対の手)に比べて明らかにグラつきがある。
- 受傷から数時間で指全体が青紫色に変色し、パンパンに緊満している。