卓球界における「声出し」の象徴といえば、間違いなく張本智和選手だろう。彼が得点を決めた瞬間に響き渡る「チョレイ!」という独特の叫び声は、ファンの間で代名詞として定着した。その一方で、一部の視聴者からは「声が大きすぎる」「相手に対して配慮がないのではないか」といった冷ややかな声が上がってきたのも事実だ。
だが、この咆哮は単なるパフォーマンスではない。チョレイ(試合中の掛け声・声出し)の真意について、本人は「自分自身を鼓舞し、プレッシャーに打ち勝つためのルーティン」だと語っている。時速100キロを超える打球が狭い台上を行き交う極限状態。そこで生じる一瞬の迷いや恐怖心を打ち消すために、声を出してアドレナリンを分泌させる作業が不可欠なのだ。テレビ東京卓球NEWSなどのインタビューでも、極限の緊張感の中でメンタルを保つための必須の技術であることがたびたび取り上げられている。