映画『エゴイスト』では、これまでとは一線を画す繊細かつ妖艶な演技で高い評価を獲得した。主人公の複雑な心情や愛の葛藤を表現するため、彼は声のトーンだけでなく笑い方や歯の見せ方にまで細やかな変化をつけている。
上品で美意識の高いキャラクターを表現する際、ふとした瞬間に覗く歯の美しさや柔らかい笑みが物語の切なさを際立たせた。無骨なアクション作品で見せる噛み締めとは対照的な、儚さと温もりを帯びた口元の演技。深い人間模様を描くヒューマンドラマにおいて、彼の計算し尽くされた役作りの深遠さが改めて証明された瞬間だった。