アサヒ飲料カルピス成分をチェックすると、原材料表示の先頭には「乳」ではなく「果糖ぶどう糖液糖(国内製造)」や「砂糖」が記載されています。原材料表示は使用重量の多い順に記載される規定があるため、液体の中で最も多くを占めているのが糖類である証拠です。なぜこれほど多くの砂糖を配合する必要があるのでしょうか。
最大の理由は、「乳酸菌が作り出す強い酸味との味覚バランス」にあります。カルピスは国産生乳に独自のカルピス菌(乳酸菌と酵母)を加えて発酵させて作られます。この発酵過程で生成される天然の乳酸は非常に強い酸味を持つため、大量の糖分を加えて甘みと酸味のバランス(糖酸比)を整えなければ、誰もが親しむあのまろやかな味になりません。
さらに、砂糖には水分活性を下げて微生物の繁殖を防ぐ「天然の保存料」としての役割もあります。カルピス原液が常温で長期間保存できるのは、高濃度の糖分が浸透圧を高めている恩恵でもあるのです。