晩年も精力的に国内外の山々を登り続け、生涯で70カ国以上の最高峰を制覇した淳子さんを襲ったのは重い病でした。2012年にがんが見つかり、闘病生活に入ります。
淳子さんの死因となったのは腹膜がんでした。抗がん剤治療を受けながらも「病気になったからといって好きなことを諦めない」と語り、体調を見ながら山に登り続けた淳子さんを、政伸氏は通院の送り迎えから日々の体調管理まで献身的に介助しました。
そして2016年10月20日、淳子さんは家族に見守られながら77歳で旅立ちました。最期の瞬間まで手を握り、登山家としての誇り高い生き様を誰よりも近くで讃え続けたのは、50年近くを共に歩んだ夫・政伸氏でした。