米台の軍事協力は、台湾島内での指導だけにとどまりません。近年は台湾軍の部隊がアメリカ本土に渡航し、米軍と直接の大規模共同訓練を実施する体制が確立されています。
代表的な事例が、米ミシガン州の訓練施設(グレイリング演習場)で実施されている米州兵主導の多国間演習への台湾陸軍部隊の参加です。ここでは大隊規模(数百人単位)の台湾軍将兵が派遣され、米軍最新の通信・指揮統制システム(C4ISR)と連動した統合運用訓練を重ねています。
さらに、台湾最大の実動演習である「漢光演習」には、米軍高官や退役将官で構成されるオブザーバー団が毎年参加。作戦計画の策定から指揮所の意思決定プロセスに至るまで詳細なアドバイスを与えており、台湾有事の際に米軍と台湾軍がシームレスに共同作戦を展開できるよう、相互運用性(インターオペラビリティ)の強化が急ピッチで進められています。