自伝的ドキュメンタリー作品『レット・ザ・カナリア・シング』がParamount+で配信され、大きな話題を呼んでいる。本作で描かれているのは、華やかなヒットチャートの裏側で繰り広げられていた壮絶な葛藤と苦闘の記録だ。若き日の声帯損傷による挫折、レコード会社との度重なる意見の対立、そして自身が受けたDV被害や人権活動への傾倒まで、包み隠さずカメラの前で語られている。
「炭鉱のカナリアのように、誰もが言えないことを歌い続ける」という作品名の由来通り、作品内で明かされた彼女の独白はあまりに生々しい。シンディ・ローパーという一人の女性が、いかにして理不尽な圧力と戦い、自分自身の声を取り戻してきたのか。ドキュメンタリーが映し出す独占映像の数々は、単なるスターの回顧録を超え、一人の人間が人間らしく生きるための闘争史として胸を打つ。