青山学院大学陸上競技部が勝利を重ね続ける最大の理由は、原晋監督が持ち込んだ「自律型組織」の仕組みにある。従来のトップダウン型指導とは一線を画し、選手自身に年間目標を設定させ、毎月のプレゼンテーションで自己分析を行わせるミーティング手法を導入。組織心理学に基づいたこの育成法は、極限状態の箱根路で選手が自ら判断し、土壇場でも動じない強靭なメンタルを育んできた。
メディアでもお馴染みの「ワクワク作戦」に代表されるユニークなネーミング戦略も、単なるパフォーマンスではない。過度なプレッシャーを心地よい高揚感へと変換させる高度な心理的アプローチであり、若者の主体性を最大限に引き出すための実践的チームビルディングなのだ。