彼らの最大の武器は、ツッコミ担当・高野正成が繰り出す唯一無二のキレ芸だ。単なる大声や顔の迫力だけで客を引かせるのではない。高野の叫びには、どことなく悲哀と人間味溢れる誠実さが同居している。どれほど理不尽なドッキリ番組のターゲットにされても、高野は決して途中で投げることをしない。本気で怒り、本気で困惑し、なんとか事態を打開しようともがく。
番組制作に携わるスタッフの証言が印象的だ。どんなに過激な仕掛けであっても、高野は収録が終わるとスタッフの体調や労力を気遣う一言を必ずかけるという。この本気の感情の露呈と、根底にある人の良さというコントラストこそが、視聴者を不快にさせず、むしろ「心の底から応援したくなるキレ芸」へと昇華させている理由にほかならない。