放送作家としての永六輔氏の功績も計り知れない。日本のテレビ黎明期において、NHKで放送されたバラエティ番組『夢であいましょう』は、彼の才能が遺憾なく発揮された代表作だ。土曜の夜、お茶の間に上質な音楽と軽妙なコントを届け、日本のバラエティ番組の金字塔となった。
番組からは今月のおしゃれな歌として『遠くへ行きたい』や『こんにちは赤ちゃん』など、時代を彩る名曲が次々と誕生した。放送作家としてスタジオの裏方にとどまらず、自らも出演して言葉の面白さを茶の間に提示し続けた。テレビという新興メディアの可能性を誰よりも早く見抜き、大衆文化としての質を高めた功績は今も色あせない。